top of page
精神科臨床メモは、精神科医である管理人が日々の診療で直面する臨床上の疑問につ いて調べ、それらを整理したものです。
教科書、ガイドライン、臨床の隙間を埋められるような記事作りに努めています。
皆様の臨床の助けや気付きになれば幸甚です。
サイト内検索はこちら
すべての記事


ラモトリギンの初期用量は添付文書通りだが、一時中止後の再開用量はどう決める?
ラモトリギンは、双極性障害の気分エピソードの再発抑制、うつ病相の治療に優れた効果を持ち、催奇形性がないことからも、双極性障害治療の重要な治療選択肢の1つです。 一方、Stevens-Johnson症候群などの重症皮疹の副作用の可能性があり、...
リチウムは単回眠前内服がベターだが、内服量と血中濃度測定はどうする?
この記事では、 リチウム単回内服のメリット と単回内服の場合の 血中濃度測定、 複数回内服から単回内服に変更する際の 用量調整 などついてまとめています。 双極性障害の両病相の治療効果と予防効果を持ち、本邦での昭和55年の上市以来、現在でも精神科治療の第一線を走るリチウムは...


抗精神病薬内服中の男性患者が乳房の膨らみを訴えたら?
抗精神病薬内服中の男性が乳房の膨らみを訴えた場合に、まず頭に浮かぶのは、抗精神病薬による高プロラクチン血症とそれに引き続く女性化乳房、という臨床推論だと思います。 しかしながら、有病率はとても低いながらも男性乳癌の可能性や、女性化乳房の高プロラクチン血症以外の原因についても...


抗精神病薬内服中の高プロラクチン血症の鑑別
まずはプロラクチンの生理的機能について説明し、後に原因、検査などについて説明します。 ●プロラクチンの制御と機能について プロラクチンの制御は他の下垂体前葉ホルモンと異なり、末梢のホルモンからのネガティブフィードバックを受けず、偏に視床下部からの抑制に頼っています。プロラク...
抗精神病薬誘発性高プロラクチン血症の治療
抗精神病薬誘発性高プロラクチン血症の治療が記載された12篇のガイドラインの内容を統合することを試みたreview記事を参照し、抗精神病薬誘発性高プロラクチン血症の治療について解説します。 性別によりプロトコルが微妙に異なるので、男女別に解説します。...


部分アゴニストとは?〜アゴニストスペクトラムについて〜
抗精神病薬の中で、 アリピプラゾールやブレクスピプラゾールはD2受容体に対して、アゴニストでもアンタゴニストでもなく、部分アゴニストとして働く ことが知られています。 部分アゴニストの特性は、「ドーパミン刺激が過小の時はアゴニストとして、ドーパミン刺激が過剰な時はアンタゴニ...
bottom of page